「まことに、あなたがたのみ、人である、 知恵はあなたがたと共に死ぬであろう。
わたしがこう言うのは、あなたがたをはずかしめるためである。いったい、あなたがたの中には、兄弟の間の争いを仲裁することができるほどの知者は、ひとりもいないのか。
わたしたちはキリストのゆえに愚かな者となり、あなたがたはキリストにあって賢い者となっている。わたしたちは弱いが、あなたがたは強い。あなたがたは尊ばれ、わたしたちは卑しめられている。
わざわいなるかな、彼らはおのれを見て、賢しとし、 みずから顧みて、さとしとする。
富める人は自分の目に自らを知恵ある者と見る、 しかし悟りのある貧しい者は彼を見やぶる。
わたしはわたしをはずかしめる非難を聞く、 しかし、わたしの悟りの霊がわたしに答えさせる。
しかし、あなたがたは皆再び来るがよい、 わたしはあなたがたのうちに賢い者を見ないのだ。
あなたは彼らの心を閉じて、 悟ることのないようにされた。 それゆえ、彼らに勝利を得させられるはずはない。
「知者はむなしき知識をもって答えるであろうか。 東風をもってその腹を満たすであろうか。
しかし野ろばの子が人として生れるとき、 愚かな者も悟りを得るであろう。
知恵の秘密をあなたに示されるように。 神はさまざまの知識をもたれるからである。 それであなたは知るがよい、神はあなたの罪よりも 軽くあなたを罰せられることを。
「言葉が多ければ、答なしにすまされるだろうか。 口の達者な人は義とされるだろうか。
そこでヨブは答えて言った、
知恵のない者をどれほど教えたかしれない。 悟りをどれほど多く示したかしれない。